所謂「晴明さま」ブームに反旗を翻し、昔の資料から「普通の官僚人、晴明」にスポットを当て、時代の流れを辿る。筆者は最近の晴明ブームにやや批判的な立場をとっている。些か充実度に不満を感じるが、平安から現在までの「晴明現象」の紹介は興味深い。
人物の秘力と謎を徹底的に解明した待望の書だそうな・・・ 内容は他に紹介している本達と大差なしということでおしまい。尤も、コンパクトにまとまっていて、新書判の手軽さは歓迎できます。
全国に点在する陰陽道・晴明関連の痕跡を紹介している。バラエティーに富んだ内容が楽しい。本書は平凡社『太陽』(休刊)に連載されていたものをベースにしている。
京都・江戸の有名スポットを紹介するツアーガイド。取り上げている場所は目新しいものではないが、当たり障りなくまとめてある。
良くあるパターンのQ&Aタイプの本。コンパクトにまとまっていて手頃。取り扱っているトピックスは目新しくないが、文庫サイズなので手元に置くにはちょうど良い。
編 者: 小松和彦 出版社: 講談社 学術文庫 (1994/03/10) ISBN : 4-06-159115-0 価 格: \ 1050 *妖怪研究への試み* 1982年に伝統と現代社から出版され、1984年にありな書房から改定出版されたもの。陰陽道、式神やいざなぎ流、呪い、呪詛、熊野に付喪神など、広いテーマにそって「闇」に属する部分の論考。 幅広く丁寧に考察しているので読みごたえ十分。文庫であるために手頃でもある。