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Steven Brust スティーブン・ブラスト
  • Dragon (ヴラド・タルトス #8: ドラゴン)
昔読んで気に入り、嵌ったシリーズの一つ。本シリーズは、暗殺者Vlad Taltosが主人公。
ちょっと変わった世界造りで、主人公があまりヒーローらしくない。人間(Easternerと呼ばれている)が少数種族で、Dragaeranという種族(エルフのようなもの)が支配する世界。この種族は幾つかの部族に別れていて、それぞれが部族特有の特徴を有している。
ヴラドは一応魔法使い (Witch) で、ロイオッシュ(Loiosh) という小さな竜もどきの爬虫類 (jhereg) を使い魔に持っており、彼とヴラドとのやり取りが楽しい。皮肉の応酬に些か疲れる感も否めないが、飽きるほどではない。 ヴラド・シリーズは一応一冊ごとの完結になっており各巻のみ読む事も可能だが、やはりシリーズで読むことをお勧めする。年代記的に出版されていないので、どの巻がどのあたりの話かが少々追いづらい。
Book 8: Dragon
Dragon cover art by Stephen Hickman
この本はシリーズ久々の新作。今回はヴラドが戦場に出るはめになるというもの。 語りは恒例の皮肉っぽいヴラドの口調で進められるが、ときおりかなり鼻につく感も。まあそれが一つの楽しみでもあるわけであるが・・・
ストーリーとしては単刀直入パターンで、それほど複雑なプロットではないが、登場人物の個性は相変わらず良く出ている。
今回は知人であるドラゴン卿 モロラン(Morrolan)から、彼が入手した剣のコレクションを見張って欲しいと依頼がある。ヴラドは結局引き受けることにあるのであるが、予想通りその中の一つが盗まれた。これらの剣は特殊な剣で、それで殺されると魂を捕らわれるので転生さえかなわない。ヴラドはその剣の価値を調べる為に、剣を巡って対立していた同じドラゴン族のフォーニア (Fornia)伯爵との戦端が開かれると、モロラン卿の軍隊に歩兵として参加する。盗まれた剣の価値はモロラン卿にも不明なまま、ヴラドは敵軍の撹乱工作に励むことになる。 何故フォーニア伯爵は見栄えのしない剣を盗ませたのか、謎は最後の場面でようやく解決することになる。
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