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Gordon R. Dickson ゴードン・R・ディックソン

このシリーズを一番最初に読んだのは、短編としてアンソロジーに掲載されていた「St. Dragon and the George」 だったと記憶している (初めて掲載されたのは F&SF 1957年9月号 で、後にDragon Tales というアンソロジーに掲載)。 その短編が、一冊の本となって出版されていたと知った時は大変嬉しかった。(結末は些か変更されていた。短編では、主人公たちは現在に無事帰還する。この変更がその後の突然の続編へと繋がるわけであるが・・・)
一巻の出版後14年、突然続編が出版される。続きが出そうな終わり方だったので十分有り得るのだが、流石に14年後の二巻目には驚いた。続きが読めて嬉しいと思う反面、最初のインパクトが無くなっているのは残念である。ハヤカワ文庫FTから、ドラゴン・ウォーズシリーズとして翻訳も出ていた模様 (amazonでは在庫切れになっていた 2002/6現在) 作者は他界してしまったので、もう続巻が読めないと思うと寂しいものがある・・・
Book 1: The Dragon and the George (早川書房邦訳:ドラゴンになった青年)
Dragon and the George 中世史専攻のジェームズ・エッカートは、胡散臭い実験の犠牲になり行方不明になった恋人のアンギーを追って行く。そこは中世イングランドを彷彿させる異世界だった。おまけにジムはドラゴンの体に意識だけ入り込んだ状態となっていた。魔法使いカロリヌスや言葉を喋る正当な(?)英国狼アーグ、騎士ブライアン等の仲間と出会うが、アンギーは暗黒の力の支配する塔に囚われていることが判明する。ドラゴンの体に閉じ込められたままのジムは、仲間と共に救出に向かうが・・・
ファンタジーの王道・・・囚われの姫を救う騎士(笑) 大変楽しめる一冊。お薦めだが翻訳は在庫切れの模様・・・残念である。ただし原書は発売しているので、この際原書に挑戦してみては如何だろうか?



Book 2: The Dragon and the George (早川書房邦訳:ドラゴンの騎士)
The Dragon Knight 待望の(?)続編が14年たってから出版された。ドラゴンの騎士。残念ながら一巻にあったような冒険心はくすぐられない。より一般のファンタジー設定である。とはいえ、それなりに安定したストーリー展開は楽しめる。ファンとしては続編が出て嬉しいような悲しいような・・・やや複雑な心境。

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Book 3
The Dragon on the Border
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Book 4
The Dragon at War
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Book 5
The Dragon, The Earl, and the Troll
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Book 6
The Dragon and the Djinn
Book 7: Dragon and the Gnarly King
Book 7: The Dragon & the Gnarly King
Book 9: Dragon and the Fair Maid of Kent
Book 9: Dragon and the Fair Maid of Kent

Book 8: The Dragon in Lyonesse (リオネスのドラゴン)
Dragon in Lyonesse シリーズ物にありがちで、最近のものはやや内容的に停滞気味。いささかテーマが使い古されてきている感じが否めない。 とはいえ、このシリーズが気に入った当人としてはそれなりに楽しめることは確か。 ジムは今回はアーサー王のいなくなったリオネスに行くはめになり、アーサー王の騎士達の力を借りて、『暗黒の力』がリオネスを占領することを防がなければならない。 しかし騎士達はなかなか協力してくれず、その他の問題も積算してジムは苦労することになる。 果たして説得は成功するのか・・・といったところで、最後はまあお決まりパターン。
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