リン・フリューエリングの最初の作品である本シリーズは、分類するとライトノベル系出版社あたりから出されても違和感がない。 主人公はセラギルという見掛上青年とアレク少年。このセラギル君、今流行り(?) の嗜好の持ち主で、 第二巻の最後ではとりあえずペアのでき上がりに（^^;） これでは内容紹介になってない・・・ （苦笑）

アレクは無実の罪で牢獄に繋がれていた。自分の先行きに絶望していた頃、同じく無実でセラギル（変装している）が牢に入れられてきた。とりあえず脱走することで合意した二人は成り行きで行動を共にすることになり、 行き場の無かったアレクはセラギルの弟子になる。途中スパイ活動の一環で呪術のアイテムを手にしたセラギルは、その呪いの犠牲となってしまうのだった。アレクはそんなセラギルを波乱万丈（？）の旅の末 セラギルの友人である魔術師の元に送り届けることに成功する。その場所でとりあえず回復したセラギルとスパイ活動を再開し、更に支配階級を巻き込んだ陰謀に巻き込まれていく・・・
テンポが良く、飽きさせない。軽い読み物としてお薦めの作品である。

1巻の悪役を相手に、更に古の悪の復活を阻止する為に動き回る二人。しかし結果はセラギルにとって多大な犠牲を払うことに・・・。敬愛する友人且つ師でもある魔術師に危機が迫り、大切なアレクも敵の手に落ちてしますのだった。最後にセラギルの迫られた決断は彼自身を絶望の淵に立たせることになる・・・

三部作ではないが状況は前の二巻目が終わった後を引き継いでいる。死霊魔術による攻撃に危機を感じた女王が妖精族との国交を回復することで打開しようとするが、内外の陰謀で様々な妨害を受ける。セラギルは追放された妖精族だったが、王女の使節団に加わることに・・・ だが、追放者への風当たりは強く、交渉の場でも陰謀が交錯し王女は瀕死となってしまう・・・ 此処でアレクの出生の秘密も明らかになる。