◇ 破魔矢堂 書籍館/本館 ○ 書籍紹介 ■ 洋書ファンタジー洋書Fantasy | 国産小説 | 文献・参考資料 | 辞典・百科 | 其の他 |
Terry Goodkind テリー・グッドカインド
デビュー作品が "Wizard's First Rule"。 一冊の厚さが結構あるが、読み出したら勢いで読み通せる作品。
内容的に一部ロバート・ジョーダンの「時の輪」シリーズとの類似性を指摘されていたり、好き嫌いが結構はっきり分かれる作品であるが、
全体としては楽しめる作品に仕上がっている。早川書房から翻訳本が出版されている。(『真実の剣』シリーズ翻訳書一覧)
巻によって少々出来具合のばらつきがあり些か不満があるが、おおむねありがちなファンタジーとして十分楽しめる。数年前に読んだ記憶でコメントしているので、本が発掘出来たら紹介の改定をする予定 ^^;) 記憶に残っているのは首輪・縛り等の関連シーン多数・・・・ --) ストーリー展開には不要だと思うが、しつこく描写されていて・・・(というか、メインテーマ? 苦笑) とはいえ話は読みやすく、前述のシーンが全く駄目な方以外には一応「読んでみたら?」とお勧めできる作品郡。
Book 1: Wizard's First Rule (早川書房邦訳:魔道士の掟・全4巻)
ややサディスティックな部分もしくは不道徳(?)な描写(ジョン・ノーマンのゴルシリーズ逆転版とでも言い ますか・・・) があり、いささかそのあたりの展開に疑問符。その部分は割愛するとして、後は流れに乗って十分な作品。 登場人物もお決まりのパターンと言えますので、やや紋切り型になっているのが難と言えば難でしょうか・・・(個人的には こういったパターンが結構好きだったりします。嫌々巻き込まれる出生の秘密がある主人公・秘密をかかえた女主人公・ 善玉。悪玉の魔術師・・・やはりよくあるパターン ^^;) Book 2: Stone of Tears (早川書房邦訳:魔石の伝説・全?巻)
魔道士の第二の掟。リチャードはその掟の壁にぶつかる。彼は最も憎むものを受け入れられるのか? そして恋人のカーランはリチャードと民衆を救う為大切なものを全て投げ打つのだった。 展開は一巻を引き継いで勢いも良い。「そんな馬鹿な・・・」という描写も多いが、一巻が気に入ったなら問題なく読める作品。しかしこの作者・・・首輪が好きなんですかねぇ・・・ Book 3: Blood of the Fold (早川書房邦訳:魔都の聖戦・全?巻)
前半のページがやや余計。二巻までの出来事の想起用に書かれている為、続けて読んでいる読者には余計な事と思われる。この巻から初めて読むという読者は殆どいないと思うのだが・・・最初は悪の根源(笑)と思われたダークン・ラールも所詮はラスボスではなかったようで・・・^^;) ストーリー展開は最初ほどの勢いがなくなってきている。 Book 4: Temple of the Winds (風の神殿)
風の神殿・・・それはリチャード達がいる次元とも、敵の次元とも違う世界にあった。そしてその神殿には或る貴重な物が隠されていて・・・ 疫病が蔓延する中、とある闇の姉妹(?翻訳ではどう訳されているか知らないのであしからず^^;)がその神殿への道を発見してしまう。リチャードとカーランはその危機に立ち向かえるのか? この巻でやや勢いが戻ってきた感じがする。前巻を読んで物足りなかった読者諸氏なら問題なしに手に取っても良い一冊。ただしシリーズが進むごとに最初の面白みがなくなっていくのはシリーズ物につきものの運命か・・・ Book 5: Soul of the Fire (炎の根源)
リチャードとカーランは知らずに古の世界の悪の魔力をこの世に開放してしまった。だんだんと追い詰められる二人はどう立ち向かうのか・・・ これまでのシリーズでも特に失望気味。描写の対象を広げたのは良いが、散漫な印象を受け、 中心描写がもの足りなくなっている。ストーリーのまとまりもあまり良くない。これまでもその傾向があったが、本書の後半で話の構成に無理・矛盾が多く見られるようになったのが残念。そういえば確か二人はこの巻でようやく結婚していたような記憶がある。 Book 6: Faith of the Fallen (堕し者の信)
Book 7: The Pillars of Creation (創生の柱)
|
▲ 洋書Fantasy(英) | 洋書Fantasy(独) | 日本Fantasy | 特定List | 文献集 | 書籍紹介 |