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Mercedes Lackey (メルセデス?)マーセデス・ラッキー
Mercedes Lackey はファンにミスティ(Misty)と呼ばれ親しまれているアメリカの作家である。
故マリオン・Z・ブラッドリーの編集する"Sword & Sorceress"(剣と女魔法使い)に収録された短編がデビュー作だったと記憶している。当初から熱心なファンが多く、公認ファン倶楽部が出来たり同人誌も多い。 インターネットが普及する以前なので当時は郵送による会誌がメインだった。公認ファンクラブでは、指定のキャラ設定資料を作成すれば使徒等の創作が可能で、認定されれば会誌に認定キャラとして掲載されていた・・・ 店主も十数年前、お遊びで参加したというのは又別の話・・・(笑) 書いた本の異常ファンによる精神的苦痛から或るシリーズ続編を中止にしたりとさまざまなエピソードもあるが、親しみやすい作者として人気がある。又、Filk関連でも活発に活動していてCDや公演も行っていた(現在も多分続けていると思うが確認はしていない)著作中の歌を収録したCDなども発売されている。(Firebird Arts & Music) 副業だった執筆活動を軌道修正して専業作家に。 どちらかというと幼児虐待・差別といった社会的問題を取り入れた作品が多い。英文は読みやすい部類に入ると思うので、翻訳が無いものでも挑戦可能。この作者の描くカップルは性別を越えた場合が多いが、今どき珍しいことではないし直接的な表現や違和感もあまり無く読み進められる。 ヴァルデマール世界 (World of Valdemar sequence)
シリーズ全体として、時代と地域は様様。前述の"Sword & Sorceress"
短篇集にも幾つか短編が入っている。これらの短篇集に掲載された作品をまとめた本も出版され("Oathblood")関連の話だけまとめて読めるようになった。
Herald of Valdemar (女王の矢 三部作)
Book 1: Arrows of the Queen (邦訳: 女王の矢)
夢見がちな少女タリアは村で役立たずのように扱われていた少女だった。男性優位の閉鎖した村で育ったタリアは、ある日白馬に出会う。ヴァルデマールの守り手、使徒の連れ合いである馬だった。彼女はこの馬を乗り手に帰そうと、村を出ていく。実は自分がその馬に選ばれた事にも気づかなかった。 タリアは使徒としての訓練を始め、その能力に目覚めていく。だが虐げられた生い立ちが彼女を臆病にしていた。他の使徒達との触れ合いを通して成長していく彼女を描く。 Book 2: Arrow's Flight (矢の飛翔)
Book 3: Arrow's Fall (落ちた矢)
▲ The Last Herald-Mage (最後の使徒魔術師 三部作)
結末は悲劇的だが、主人公の波乱万丈の生涯を描いている。キャラクタが良く書き込まれており、登場人物の感情が手に取るようにわかる。 設定はまだヴァルデマールに魔術が存在した時代。何故王国から魔術がなくなったかも明かされる。このシリーズに嵌ってファン倶楽部にまで手を出した記憶が蘇る・・・ ^^;)
リード・ボーカル(音楽・兼) Heather Alexander によるFilk CD 『Shadow Stalker』もFirebird Arts & Musicから 発売されている。シリーズ中の音楽が収録。
Book 1: Magic's Pawn (魔術の駒)
貴族の息子のヴァニェル。疎外感に蝕まれていた彼は同室となった使徒に徐々に心を開いていった。お互いに無くてはならない存在になった彼らだったが、それが悲劇の始まり、そしてその後のヴァニェルの人生を変える序曲だった。 Book 2: Magic's Promise (魔術の約束)
史上最強の魔力を持つ使徒であるヴァニェルとコンパニオンのイファンデス。制御のきかない魔力が王国を震撼し、それを防ごうとするヴァニェル達使徒魔術師も限界に近づいていた。 デーモンや陰謀がさらに追い打ちをかける。使徒達は王国を守ることが出来るのか? Book 3: Magic's Price (魔術の代償)
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