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中国歴史物を多く手がける。なかなか続き物の新刊が出ない作家。作品自体は気軽に楽しめるものが多い。
* 創竜伝シリーズ    (講談社ノベルス 1, 2: 末武康光・画、 他: 天野喜孝・画)
このシリーズ、敢えて今更紹介することもないが、とりあえず独り言。^^;) 人界に転生した竜王四兄弟の話。 長男から四男まで、始・続・終・余 というふざけた名前付けのされた4人の人外規格者。 始は長男兼家長として取りまとめ役を担う絶対の権力者という役割を担っているためか、歳の割りに精神的にやや老け気味。書物が大好物で歴史の教師。 続は白皙の完璧に整った幽艶といえる繊細な顔立ち。過激。外見だけで判断すると怖い実例 (笑) でも(だから?)私の一番のお気に入り。 終は食欲が人の形をとったような描き方をされている、腕白坊主という表現が似合う少年。ただし、人外規格なので、外に及ぼす被害も予想外。 余はおっとりしていて半分惚けているような最年少。人外規格兄弟の保護を受けて育つとこうなるらしい・・・

「創竜伝」公式ガイドブック (講談社文庫 CLAMP・画) 創竜伝ファンには必携の一冊。関連人名辞典・竜堂家の家訓、小説の出来事を現実的に見た場合の疑問・問題点解説等。ファンじゃなければアホらしい書籍である。ファンだったらそこそこ楽しめる一冊といった内容。 (けなしてるのか褒めてるのか・・・ 因みに私も持ってます) ガイドブックなんてどうでも良いから、続きをもっと定期的に出版して欲しいとういのが本音である・・・ このシリーズ、内容や展開に拘っては楽しめないので御注意 (←オイオイ・・・) 要するにキャラクターに思い入れが出来なければ楽しめない (笑)
1 超能力四兄弟
超能力四兄弟 竜堂家の四兄弟は常人をは異なる超能力を秘めていた。彼らは四海竜王の転生だった。その彼らの力を得ようと所謂悪の組織が動き出す。攻撃された末弟の余が竜に変身する!。 末弟の誘拐未遂に同級生を人質にしたりと、敵側の情けなさがやや残念。四兄弟が人間離れしすぎているから仕方がないと言えば言えるかも。 この巻では兄弟のその人間離れした様子がやや唐突で、ストーリー作りもやや荒削りな感じがするが、娯楽作品として深く考えずに読むには文句なし。 毒舌合戦がお好きな方にはお薦め(笑)。四兄弟の人物把握は比較的簡単に出来るようになっていて、個性は出ている。 この作者の何時もの権力者風刺もあちこちにちりばめられていて、そのあたりも好き嫌いが分かれるところだと思う・・・。 単純に気に入るか入らないかで今後のシリーズへのめり込むか否かが分かれると思う。深く味わう作品ではないが、娯楽としてお薦め。


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